諏訪五蔵の酒 ワンカップで飲み比べてみた
長野県の諏訪にはわずか200mほどの一本道に5つの酒蔵が存在する。今回そんな五つの蔵—舞姫、麗人、本金、横笛、真澄—の酒を買って比べ飲みしてみた。
どの蔵も同じ霧ヶ峰という山の水を使っているので、味は似ているもののその中でそれぞれがどういう個性を発揮しているのか、そういうところが気になりました。フェアな飲み比べにするため、そして5個も買うから安いので、普通酒(いわゆるワンカップ)*で買い揃えてみました。
結論:真澄が一番うまかった。
パッケージ賞:横笛
味のある蔵で賞:本金
霧ヶ峰の水。なめらか。甘い。辛さひかえめ。
麗人
本金
これが、真澄意外だと一番印象に残っています。一番甘いのに、一番辛い。しかも、この甘さがまたすごい甘くて僕の好みでした。純米酒になると、甘味と酸味が増すイメージなので、次は純米酒を買ってみたいと思います。ちなみに、店構えは、諏訪五蔵の中では一番、、、控えめでしたが店主兼杜氏のおっちゃんがきさくに対応してくれました。時代の変わるスピードが早くて大変ねえ、と。蔵も大手とそうでもないところがあって、それぞれできることそうでないことがあるねえ、と。
もううろ覚え。だけど、5蔵の中で一番甘さひかえめだったかも。印象もひかえめ。蔵のおばちゃんはめちゃ気さくにいろいろ教えてくれました。古き良きいわゆるワンカップというこのデザインはめちゃ好きです。
真澄
最後に、最大手、真澄のワンカップ。蔵は一番立派なのにワンカップは紙製で一番手抜きやーん、と思ったのも束の間。これが、うまい。しっかり樽香があって味が多元的。さすが、大手には大手たる所以があるんですね。天下の銘酒、おそるべし。このワンカップのデザインは流通のしやすさという観点からこういう仕様なのだろうか。
結論:真澄が一番うまかった。
パッケージ賞:横笛
味のある蔵で賞:本金
全体的に、いわゆる「セメ臭」の酒はなくて、水のきれいさを感じさせるなめらかな口当たりと甘さがありました。おわり。
*「普通酒」とはいわゆるワンカップの酒。醸造アルコールで発酵させた、いわゆる大衆向けの最廉価の日本酒とのこと。「純米酒」は醸造アルコールなしで、米のみで発酵させ作った日本酒。ちと甘くて普通酒と比べてすっぱめ。「吟醸酒」は米の精製(削り)度合いが高いもので、白米の一番いいとこを使った酒。コクがでてまろやかになるイメージ。たくさん削った米を使った場合「大吟醸」となり、さらに「純米」と「吟醸」を掛け合わせると、「純米吟醸酒」となり、これがその蔵の最高級ラインナップの日本酒になるイメージですよね。